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グルージェントフロー、製造業における設備点検・保全業務の実態調査を実施

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約6割が「手書き内容の転記」に負担を感じている実態、アナログ運用による記録漏れやベテランの経験値に頼った運用の限界が課題に。点検データの一元管理と活用を目指し、約9割がデジタル化に高い期待

 製造業において設備の点検・保全業務に携わっている担当者112名を対象に、製造業における設備点検・保全業務の実態調査を実施しました。

 多くの製造現場では、設備の点検・保全業務の記録管理にExcelや紙の帳票が使われています。しかし、転記作業や確認作業に多くの時間が費やされています。また、蓄積した点検データを設備投資の判断や傾向分析に十分活用できていない企業も少なくありません。
 本調査では、このような設備点検・保全業務の課題を定量的に把握しました。その結果、記録・報告プロセスの非効率性やデータ活用の遅れといった問題点が明らかになりました。一方で、デジタル化やワークフローシステム導入への期待は非常に高く、現場の改善意欲が浮き彫りになりました。

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【調査サマリ】

 今回の調査では、製造業の設備点検・保全業務において、担当者の8割以上が「点検記録登録」「点検報告作業」に時間がかかっていると回答しました。記録管理はExcelや紙が主流であり、転記作業や確認作業が大きな負担となっています。また、課題を感じている担当者の66.3%が「点検漏れや記録忘れの発生」を、42.1%が「点検のやり方やチェックポイントが担当者の経験に依存していること」を挙げており、アナログ運用により、ヒューマンエラーや属人化が生じやすいという課題が見受けられます。一方、デジタル化やワークフローシステム導入への期待は約9割と非常に高く、現場の改善意欲が明らかになりました。

1.  製造業の設備点検・保全業務担当者の8割以上が、「点検記録登録」「点検報告作業」に時間を要していると回答
2.  点検・保全業務の課題、「点検漏れや記録忘れが発生してしまうこと」が66.3%で最多、「担当者の経験に依存した属人的な運用」も42.1%
3 . 点検・保全業務のデジタル化やワークフローシステム導入に、約9割の担当者が期待

 調査レポートは、こちらから入手いただけます。

【調査結果】
1.  製造業の設備点検・保全業務担当者が従事する業務、「週次点検」が55.4%で最多、「月次点検」「日常点検」が続く
 「Q1.あなたが携わっている点検・保全業務の種類を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「週次点検(週に1回程度の点検)」が55.4%、「月次点検(月に1回程度の点検)」が53.6%、「日常点検(毎日または始業時の点検)」が46.4%という回答となりました。




2. 点検・保全業務の記録管理方法、「Excel・スプレッドシート」が61.6%でトップ、「紙の点検記録簿」も半数以上が使用

 「Q2.あなたの職場では、点検・保全業務の記録をどのような方法で管理していますか。(複数回答)」と質問したところ、「Excel・スプレッドシート」が61.6%、「紙の点検記録簿・チェックシート」が50.9%、「写真撮影のみ(スマホ・タブレット)」が30.4%という回答となりました。




3. 担当者の8割以上が、「点検記録登録」「点検報告作業」に時間がかかっていると実感

 「Q3.あなたは、点検・保全業務において「点検記録登録」、「点検報告作業」に時間がかかっていると感じますか。」と質問したところ、「非常にそう思う」が23.2%、「ややそう思う」が59.8%という回答となりました。




4. 時間がかかると感じる作業、第1位「手書きした内容をExcelやシステムに転記すること」、第2位「入力漏れや記入ミスがないか確認・チェックすること」

 「Q4.Q3で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方にお聞きします。点検・保全業務の「点検記録登録」、「点検報告作業」において、時間がかかっていると感じる作業を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「手書きした内容をExcelやシステムに転記すること」が58.1%、「入力漏れや記入ミスがないか確認・チェックすること」が53.8%、「点検結果を記録簿や帳票に手書きで記入すること」が43.0%という回答となりました。




5. 「点検して数値を手書きしてExcelに記入するのが不便」「承認から保管までの確認者・チェック箇所が多い」などの声も

 「Q5.Q4で「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q4で回答した以外に、点検・保全業務の「点検記録登録」、「点検報告作業」で時間がかかっている作業があれば、自由に教えてください。(自由回答)」と質問したところ、50の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋(原文ママ)>

  • 点検して数値を手書きしてエクセルシートに記入しているのが不便であるし、異常に分かりにくい。
  • 承認から保管までに確認者が多いチェック箇所が多く、確認箇所のアクセスも困難。
  • すべて人が行っているので記入ミスや入力ミスで時間をとられてしまっている。
  • 毎日点検記録に自分の名前を書くことが時間がかかり無駄に感じる。
  • 点検して動作確認してExcelに記入して上司の認印をもらうまでの工程。

 




6. 点検・保全業務に課題を感じている担当者は、8割以上を占める

 「Q6.あなたは、点検・保全業務において課題を感じていますか。」と質問したところ、「非常に感じている」が25.9%、「やや感じている」が58.9%という回答となりました。




7. 点検・保全業務における課題、「点検漏れや記録忘れが発生してしまうこと」や「点検のやり方やチェックポイントが担当者の経験に依存していること」が上位

 「Q7.Q6で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した方にお聞きします。点検・保全業務において感じている課題を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「点検漏れや記録忘れが発生してしまうこと」が66.3%、「点検のやり方やチェックポイントが担当者の経験に依存していること」が42.1%、「点検記録が紙やExcelに分散していて一元管理できていないこと」が36.8%という回答となりました。




8. 6割半の担当者が、点検データを「活用できている」が、3割半は「活用できていない」実態

 「Q8.あなたの職場では、点検・保全業務で蓄積したデータを設備投資の判断や傾向分析に活用できていますか。」と質問したところ、「十分に活用できている」が16.1%、「ある程度活用できている」が49.1%という回答となりました。




9. 点検データを活用できていない理由、「時間・リソース不足」「活用方法がわからない」が各45.5%で同率1位

 「Q9.Q8で「あまり活用できていない」「全く活用できていない」と回答した方にお聞きします。点検データを活用できていない理由を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「データを分析するための時間やリソースがないから」が45.5%、「どのように活用すればよいかわからないから」が45.5%、「データが紙に残っていてデジタル化されていないから」が39.4%という回答となりました。




10. 担当者の約9割が、点検・保全業務のデジタル化やワークフローシステム導入に期待 

 「Q10.あなたは、点検・保全業務のデジタル化やワークフローシステムの導入に期待しますか。」と質問したところ、「非常に期待する」が28.6%、「やや期待する」が59.8%という回答となりました。

【まとめ】

 今回の調査では、製造業の設備点検・保全業務における記録管理が「Excel・スプレッドシート」(61.6%)や「紙の点検記録簿・チェックシート」(50.9%)に依存しており、担当者の8割以上(83.0%)が「点検記録登録」「点検報告作業」に時間がかかっていると感じている実態が明らかになりました。特に「手書き内容のExcel・システムへの転記」(58.1%)や「入力漏れ・記入ミスの確認作業」(53.8%)が大きな負担となっており、こうしたアナログ・半デジタルな管理手法が「点検漏れや記録忘れの発生」(66.3%)というヒューマンエラーを誘発する一因にもなっています。さらに、「点検のやり方やチェックポイントが担当者の経験に依存していること」(42.1%)も上位に挙げられ、特定の担当者に頼った属人的な運用の限界も課題として浮き彫りになりました。また、蓄積した点検データを十分に活用できていない企業も約3割(29.4%)にのぼり、その背景には「分析する時間やリソースがない」「活用方法がわからない」(各45.5%)といった課題が存在しています。一方で、デジタル化やワークフローシステムの導入に対する期待は約9割(88.4%)と非常に高く、現場の改善意欲は明確です。

 これらの結果から、製造業の設備点検・保全業務においては、紙やExcelに依存した記録・報告プロセスの見直しと、点検データの一元管理・活用体制の構築が求められていると言えるでしょう。

【調査概要】
・ 調査名称:製造業における設備点検・保全業務の実態調査
・ 調査対象:製造業において設備の点検・保全業務に携わっている担当者112名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
・ 調査期間:2026年2月26日~同年2月26日
・ 調査機関:自社調査(調査委託先:株式会社IDEATECH)
・ 調査方法:オンラインアンケート

調査レポートは、こちらから入手いただけます。

≪調査データの利用条件≫
1.情報の出典元として「グルージェントフロー(Gluegent Flow)」の名前を明記してください。
2.ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.gluegent.com/service/flow/

グルージェントフローでは、今後もワークフローに関する調査を行い、調査レポートを提供します。
今後の調査レポートにもご期待ください。