Microsoft 365アプリケーションのクラウドへのデータ連携をしないGPOの設定方法

最終更新日：2025年07月31日

Gluegent Gate
技術

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こんにちは。 Gluegent Gate 開発チームです。

Microsoft Wordなどの文書を保存する運用で、利用者にクラウドに保存せずに、ローカルに保存させたい要件があると思います。

しかしデフォルトの設定の場合、クラウドの自動保存が利用できる状態になっています。

そのような時にGPO（グループポリシー）を利用して、クラウドの保存先を表示させないように制御する方法があります。

今回は、このようなケースに対応するGPOの設定方法について紹介します。

Microsoft 365アプリケーションのクラウドへのデータ連携をしないGPOの設定方法

Microsoft 365アプリケーションのクラウド保存について

Microsoft 365のクラウド保存はライセンスがなくてもクラウド保存を画面上でおこなえば、認証しているMicrosoft 365アカウントのクラウドに保存される仕様になります。

OneDrive、 SharePointのライセンスが該当ユーザーに割り当てられていない場合は、データがOneDrive、SharePointに保存されていてもアクセスができないため、閲覧ができません。

Microsoft 365のアプリケーションでクラウドサービスへ保存させないようにするにはMicrosoft 365のクラウドポリシー、または Office グループポリシー (以下、GPO) にてポリシーを設定することで、オンラインストレージをファイルの保存場所として表示させないように制御することが可能になります。

クラウドポリシーの利用については以下を参照して下さい。（ライセンス要件があります）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-apps/admin-center/overview-cloud-policy

以下、Office 365 GPOでの設定手順について記載します。

Office 365 GPOの設定手順

Microsoft Officeの管理テンプレートをダウンロードします。

こちら（https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49030 ）のサイトへアクセスし、GPOの管理テンプレートをActive Directory（AD）のローカル環境にダウンロードします。

ダウンロードしたテンプレートのインストーラー(admintemplates_x64_xxxx.yyyy_en-us.exe)を実行します。
ライセンスに同意し、「Continue」を選択します。

テンプレートの展開場所を任意の場所に設定します。（今回はOfficeGPOフォルダーとします）

フォルダを指定し、OKを選択するとテンプレートの展開が完了します。

インストールが完了したので、管理用テンプレートの設定を行います。

Active Directoryでグループポリシーの管理を開きます。
フォレスト＞ドメイン＞[ADドメイン]＞グループポリシーオブジェクトで右クリックし、「新規」を選択し、任意のポリシーを作成します。（今回はOffice 365とします）

作成したOffice 365のポリシーを右クリックし、「編集」を選択します。
ユーザーの構成＞ポリシー＞管理用テンプレート：セントラルストアから取得したポリシー定義（ADMX）ファイルです。＞Microsoft Office 2016＞その他を選択します。
「OneDriveのサインインを表示する」を選択し、「無効」に設定します。